学生へのインタビューvol-3


Profile
森下宗代さん
生命・環境科学部 環境科学科2年
海外の活動に目を向け、自らアクションする森下さん。動物への興味をさらに広げ、“自分の解決したい問題”にいかにつなげていくのか?
「動物の命を守りたい」気持ちから、生物と環境が学べる麻布大学へ
ーー麻布大学に入ったきっかけを教えてください。
森下)以前からの夢として「絶滅危惧種の動物を救いたい」という想いがありました。野生の生き物の減少には、環境汚染などの人為的な問題が大きく関わっています。麻布大学を選んだのは、その影響について生物と環境の両面から学び、自分の将来に活かしたいと思ったことがきっかけです。
せっかくこの世に生まれた動物たちが、人間によって減ってしまうのは悲しいと純粋に思っていました。
ーー麻布大学に対する印象はいかがですか?
森下)こうした人と動物と環境に関する勉強ができる大学は日本でも多くなくて。加えて、私が関心のある問題は世界にも通用する知識が必要です。麻布大学では、海外の事例なども教えてくれるので、すごくありがたいなと思っています。
オーストラリアのプログラムに参加
ーー森下さんは海外にも自身で行かれて、勉強されていると伺いました。
森下)夏休みを利用して、オーストラリアの動物保護団体プログラムに、1年生、2年生と2年連続で参加させていただきました。
2週間ほどオーストラリアで過ごし、動物病院の見学や保護された動物を飼育する保護施設でボランティアをしたり、その間の講義では現状や現地の方の想いについて話を聞くことができました。
ーー素晴らしい経験ですね。
森下)やはり現地で、実際に動物を見て、それに関わる人の話を聞くことで、現実味が湧きました。しっかり学んでこのような仕事をしたいという想いが強まるきっかけになりました。
動物病院の実習では、亡くなった動物の解剖にも立ち会ったのですが、釣り糸が絡んで窒息死してしまった鳥など、人間によって自然の命が奪われているものを見るとすごく感じるものがあります。初めて知ったことも多く、“世界を見る”ことの大切さを実感しました。
もっと自分の目でいろいろなものを見たい
ーー残り2年間の大学生活、どのように過ごしたいですか?
森下)日本でも海外でも、「自分の目でいろいろなものを見たい」です。今後の可能性を広げるためにももっと英語を勉強し、触れられる情報の幅、行動できる範囲を広げられたらうれしいなと思います。
ーー大学卒業後のことはどのように考えていますか?
森下)オーストラリアで仕事がしたいと考えています。オーストラリアは固有種が多く、動物保護活動に力を入れています。また、国民としても寄付を通じて固有種の保護を支えていこうという風潮があります。
実際にそこで仕事をすることで、「日本でももっと動物保護に力を入れていこう」と説得力を持って伝えられるようになりたいです。
